若手公務員の皆さん。今日も紙で決裁を起こし続けますか?
もっと幸せに働きましょう。
もっと安定した場所で働くための転職についてお伝えします!

【比較】都道府県庁と市役所の違い

公務員の現状

今回は、地方公務員の中でも、都道府県庁と市役所の違い(事務系)について、両方を経験した筆者が解説します。

これから公務員になろうと思っている方やどちらかで働かれていて、転職を考えているけど、民間はちょっとなぁという方の参考になれば幸いです。

試験の難易度について

まず、試験の難易度についてですが、明らかに都道府県の方が難しいです。


市役所の場合、いわゆる教養試験と面接だけで、合否を判定するケースも少なくありません。
それに比べて、都道府県庁の場合は、専門試験も受ける必要があり、ここで得点を稼ぐためには、それなりの学習が必要となります。

市役所だけ受ける場合は、学生さんであれば1ヶ月もあれば十分に対策可能だと思いますし、働きながらでも学習は可能です。しかし、専門試験を受けようと思うと、多くの科目で対策をする必要があるため独学では難しく、いわゆる公務員試験対策の専門学校のようなところに通って対策をすることが効果的です。

同期のつながりについて

同期のヨコのつながりについてですが、これは正直、組織の人数に比例するかと思います。

そのため、都道府県庁では、仲のいいグループができがちですが、市役所の場合、グループができるほど人数も多くはないため、だいたい同期全員が顔見知りとなります。

私も最初、都道府県庁に入った時には、研修が同じだった職員は顔と名前が一致しましたが、研修が別グループとなると、同期であっても、わからないケースが正直多かったです。

研修について

研修については、都道府県庁の方が手厚い傾向にあります。

市町村では、新規採用職員の研修を除いては、ステージ(階級)ごとの研修を 十分に実施することが予算と人員の都合上、難しい傾向にあります。
そのため、よくあるのは、ステージごとの研修は、都道府県が主催するものに、市町村職員は、希望者が手をあげて参加するケースが多いです。
そうして参加した場合もほとんどが都道府県の職員ですので、なかなかアウェーなケースが多いのが現状です。

このため、市町村の職員のスキルアップの機会はどうしても少なくなる傾向にあります。
職員によっては、都道府県の研修に積極的に参加し、人脈形成の機会としてもうまく活用する方もいらっしゃいますけどね。

人間関係 について

職員間の人間関係と対外的な人間関係について説明します。

  1. 職員間の人間関係について
    職員間の人間関係については、市町村の方が濃いです。どうしても人数が少なく、また、移動も同じ市町村という近い距離で完結するため、一度話してしまえば、いや話さなくても、特に上の世代から下の世代へはすごくフランクに話しかけてくる傾向があります。
    (これについて、県庁から転職した私はすごく抵抗がありました。)

    都道府県庁は、人数も多いですし、異動で市町村を跨いだ遠い距離の移動もあるので、約3年程度同じ部署で働いた仲間は、仲良くなりますが、それ以外の職員と仲良くなるケースあはありません。(若手同士や大学、出身市町村同士で飲みに行って仲良くなるのはたまにありますね。)
  2. 対外的な人間関係について
    都道府県の対外的な人間関係は、いわゆる一般企業の「取引先」と同じようなイメージです。
    一度仕事をしたくらいでは、それほど親しくはならず、長いおつきあいになれば、飲みに行くこともありますかね。
    ただ、市町村は別です。
    市民の方や業者さんも近所の方であることも少なくないですし、すごく近いスタンスで話しかけられます。特に若手職員は、年上の業者さんからは、すごくフランクに来られるケースも少なくありません。BtoBというよりは基本BtoCの雰囲気だと思ってもらえるとわかりやすいかと思います。

残業時間について

残業時間についてですが、これは完全に都道府県庁の方が多い傾向にあります。
どうしても、市町村の状況を都道府県がとりまとめて国に報告するケースが多いですし、定型的な業務が市町村と比べて少ないこともあって、都道府県の方が残業時間は多い傾向にあります。

仕事の規模感なんかも都道府県の方が明らかに多いので、魅力的ではありますけどね。


ちなみに県庁時代の若手職員の残業時間の肌間での平均は30時間程度、40代プレイングマネージャークラスの残業時間は、60時間程度

それに比べて、市町村では、若手が10時間程度、40代が30時間程度といった感覚です。

当然、部署によって変化はありますけどね。

お給料について

これについては、若いうちは都道府県も市町村も変わりありません。

しかし、課長クラスになると都道府県の方が多い傾向にあります。

これが私が、県庁から市町村に一度転職した理由です。

いずれ民間企業に転職すると決めていたので、仕事の強度は落として同じ給料をいただきながら、人生の方向性を決めるため、一度市役所に転職しました。

まとめ

以上いろんな側面で比較をしてみましたが、いかがでしたか?

バリバリ仕事をしたい人には都道府県がおすすめですし、ある程度プライベートも大事にしながら、働きたい人は市町村がお勧めです。

市町村の職員のレベルは都道府県と比べると明らかに落ちるので、能力が高い方で市町村に行かれる場合は、それを了解の上で、行かれることをお勧めします。

皆様のお役に立てれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました